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電子書籍リーダーを独断でランキング比較(Boox/Kindle/Kobo)後編

※本サイトはPR表記を含みます。

電子書籍リーダーを独断でランキング比較の後編やっていきます。前回の「電子書籍リーダーランキング比較」を読んでもらった人が、更に突っ込んで「電子書籍リーダー買いたいけど、まだ迷ってるわー」という人向けに発信させていただきます。

もし、前編に気づかず、当記事に来てしまった方のために一応カードを配置しておきます。

それでは、後半戦に突入していきますー。

 

比較した電子書籍リーダー3機種

前編でも公開していますが、本記事だけでも完結できるように、今回ランキング比較した電子書籍リーダーの3機種は掲載しておきます。

  • 第11世代Kindle Paperwhite
  • 楽天Kobo Libra2
  • Boox Leaf2

さらにもう一度断っておきますが、ばっちばち現役でどれも利用しています。それなりにレビューは信頼性あると思います。

前編と合わせると項目が多いので、気になる箇所だけをチェックして判断するなどでも全然アリだと思います。

価格

後編の最初は「価格」からです。ランキングの基準としては、単に目に見える価格だけというわけではなく、実際に使用してみてのコスパ、割引などを考慮したランキングにしています。

1位: Kobo Libra2

コスパの良さとしては、楽天Koboは頭一つ抜き出てます。なぜなら 楽天スーパーセール などで、2200円OFFなどのクーポンが配布されることと、買い回りポイント還元倍率アップで、Kobo電子書籍リーダーを購入する前に日用品など1000円以上のものを数回購入した後に購入することで、高い還元率を期待できます

なので、上手く利用できれば、実質 15,000円 ほどで買えてしまいます。楽天経済圏の方(楽天銀行とか携帯とか証券とかはもっとお得に購入できる)スペックの割にコスパがめちゃくちゃいいと思います。

購入検討されている方は、セール期間を狙って購入するのがよいでしょう。

2位: Kindle Paperwhite

Kindleも製品のクオリティを考慮すると、コスパは良いです。現時点で購入するなら KindlePaperwhite になるかな、と思います。現在は物価高の影響で 2,000円 ほど定価が上がってしまいましたが。

自分はもともと物理ボタン付きの方がより本に近い感覚で読書できるので、KindleOasis一択でした。が、あまりにも新作が発表されないので、最新世代の KindlePaperwhiteに落ち着いています。スワイプでも特に反応も悪くないし、特に不満は見つかりません。今は記憶容量も 16G あるので十分。はじめての方がいきなりそれほどの量を使うことは滅多にないと思います。

 

3位: Boox Leaf2

Booxも決して高いというわけではないのですが、上位2機種に比べると若干不利な価格帯です。本体は高級感はありますし、所有欲も満たされると思います。

汎用性を考慮するのであれば、一台で Kindle も Kobo も利用できるので、そうした意味では割安といえるかもしれません。

ただし、プラットフォーム専用端末のようにシステムの最適化ができていないため、どうしても使い勝手が専用端末と比べると見劣りしてしまう点が難点です。

BooxLeaf2 は 税込 34,800 円で KindleOasis と比べても少し安い価格帯なのも良いです。

 

専用カバー

当初、電子書籍リーダーで本を読み始めた頃は個人的に「軽さが正義」だったため、カバーを付けていませんでした。ですが、今では全ての端末に専用カバーを装着して利用しています。理由は「できるだけ本に近づけたい」から。

裸のままではタブレットを利用している感覚になってしまって、どうも気分が乗らなくなってしまいました。専用カバーを付けている状態だと、開けば、読んでいたページが開かれるし、閉じるとスリープです。カバーの質感も中にはより本に近いものもあります。

次は、専用カバーのランキングです。

1位: Kobo Libra2

Kobo Libra2 の専用カバーで「カバーは必須」だと感じるようになりました。なので意識を変えてくれたという点で1位確定かと。Kobo Libra2の専用カバーはめちゃくちゃ使いやすいんです。

Kobo Libra2 専用カバーの何が良いかというと、開きの部分に織り込み線が入っていて、折り込んで使用することでスタンドの役目ができる設計になっています。が、実は自分はあまり使用していないなく、その折り目が専用カバーを柔らかくしてくれていて、本のように開きやすく、良い意味でペラペラ。本の紙のようなイメージに近いです。それが Good なんです。

専用カバーをつけると、どうしても重量が増えてしまうため、トレードオフは発生します。メリットとしては 自動スリープの ON/OFF や、傷が付きにくいことを考慮すると、使わない手はないと思います。特に Kobo Libra2 の専用カバーは必須レベルといっていいでしょう。

KoboLibra2 の専用カバーの裏面はスエードのような触り心地。とても手に馴染み気持ちいいです。

 

2位: Kindle Paperwhite

Kindle の専用カバーは種類が豊富で、どれが一番いいかは個人差によります。バッテリー式専用カバーの 2016年 KindleOasis は神機でした。ですが、現在のKindleには存在しないので、現時点で一番オススメなのはコルク。高価ではあるのですが、その価値はあると思います。

Kobo Libra2 の専用カバーと比べると、めくれやすくはないのですが、コルクの素材が手に馴染みやすく、持っていても気持ちいいです。そして軽い。買ってよかったと思える品でした。

レザーケースもあるのですが、プラスチックぽい部分がありツルツルしているので、持ちにくくオススメできません。ファブリック素材は一番安価ですが、利用していません(見た目もありきたりなので購入する予定なしかな)。今のところ、コルク一択です。

Kindle Paperwhite の専用カバーのライトコルク。表面と裏面に違いはありませんが、専用カバーの中では一番軽く、触り心地も良いです。でもスエードの方が気持ちいいかな。値段は一番高いですが、購入して損はしないはず。

 

3位: Boox Leaf2

Boox Leaf2 のレビュー記事にも書いているのですが、Boox Leaf2 の専用カバーに関してはかなり辛口です。せっかく本体はとても良い製品なのに、専用カバーはてんでダメ。そして、使い始めて数か月たった今もダメ。なぜなら、作りがチープだから。触り心地も良くありません。本をめくる際のカバーの裏側もスエードとか質感が良いわけでもなく、表とほぼ同じ質感です。で、ちょっと当たる程度で端末が起動してしまうことが多いので、無駄にバッテリーが消耗されてしまいます。

なのにカバー価格が 6,800円と高いです。(上位機種のどれよりも高い)

次回作を期待しているという意味も込めて辛口でした。 次回はせめてカバー裏面をスエード調にしていただけると嬉しい…

レスポンス

1位: Kindle Paperwhite

レスポンスの良さでは最新版の第11世代 KindlePaperwhite は本当にコスパが良いです。ページめくりでストレスを感じることはないし、ハイライトや各種メニューへの遷移もサクサク動きます。なので、ストレスのなさ、という意味では1番です。

 

2位: Kobo Libra2

Kobo Libra2 も負けず劣らず、レスポンスでストレスを感じることはありません。Kindleと差が出た所は、個人的には一か所だけ。ハイライト、マーカーを引っ張ると少し画質が荒くなるところです。リフレッシュが元々されないのか、レスポンスの悪さとは少し違うかもしれませんが...。その点 Kindle は抜け目がありません。マーカーを引こうが、画質の良さは保たれたままです。

 

3位: Boox Leaf2

Boox は GooglePlayが利用でき、Kindleなど各アプリケーションに対応しているので、上位2機種に比べると少しレスポンスが悪いのが目立ちます。ただし、使えないか?と問われると、答えとしては全然使えます。特にページめくりに関してはストレスはありません。

具体的にレスポンスが気になるのは各アプリケーションの起動時や、本を開く時の読み込みが時々遅くなること、ロード完了しなければ物理ボタンでページめくりができない、といったところでしょうか。

ただし、こうした処理も各アプリケーションに依存していて、Kindleアプリはとても最適化がよくできていて処理が早いです。

 

 

画質の良さ

1位: Kobo Libra2

Kobo Libra2 の画質、他機種と同じ 300ppi の解像度なのですが、頭一つ抜けてとても美しく感じます。本当に本を読んでいるかのような感覚得ることができるので、読書に没頭できます。

ただし、さきほども述べましたが、ハイライトをしたりすると、リフレッシュがかからないのが原因で少しだけ文字がぼやけてしまうのが残念です。活字だけの本も良いのですが、特にオススメなのは、漫画。コンストラクトが高く、非常にはっきりくっきり明瞭で、読んでいて気持ちいいです。おすすめ。

 

2位: Kindle Paperwhite

ド安定の Kindle 画質といった感じです。どのモードで読んでいてもストレスはないし、誰が購入しても満足感は得られるのではないでしょうか。ハイライトをしようが、次ページをどんどんめくろうが、気づかないレベルで画面がリフレッシュされていて、Einkパネルの課題であるページ遷移時の残像が極力残らないように設計されているような感じです。Kobo Libra2のような明瞭さ程ではないように感じますが、さすが Amazon といった感じです。

 

3位: Boox Leaf2

所有している BooxLeaf2 は最終的に whiteバージョン を利用しているのですが、とても美しいです。Blackエディションよりもガラスカバーがない分、コンストラクトがはっきりしていて、心地よい読書体験が可能です。

Boox は画質についてもカスタマイズが豊富なので、うまく設定ができない初心者には不向きなのかもしれません。もちろん、デフォルトの状態でも利用できるのですが、各アプリケーションの設定を開いて、リフレッシュするタイミングも設定できます。設定が上手にできる人はより快適に使えるようになっています。

 

物理ボタン

1位: Boox Leaf2

Boox Leaf2の物理ボタンは「次へ進む」「戻る」ボタンがつながっている設計になっています。親指をを少しスライドするだけで、前後に移動できるのは良いと思います。

ただ、気になる点としては、金属部分が高級感を意識してか、角つき過ぎな所と、押したときに深さが浅すぎるといった点がよろしくありません。次回以降にこの辺りの改善が出来れば、もっと話題性が高くなるのではないかなあと個人的には思いました。見た目もある程度大事だけど、結局使い心地が良くなかったら、長期間使おうとは思わないので。

 

2位: Kobo Libra2

KoboLibra2 の物理ボタンは防水仕様のトレードオフなのか物理ボタンが固いです。そして、上下のボタンの位置が離れ過ぎていて、親指のアクションを広くとるため、ページを前へ後ろへ頻繁に移動してると少し面倒です。

防水仕様のため仕方がない部分ではあるのかもですが、なんせ固い。そして、毎回ボタンを押す度に「カチカチカチカチ」いうのはいただけません。(夜静かな中では結構響くので、子どもが起きそうで気が散るのじゃ…)今後の KoboLibra3 に期待しています。

 

3位: Kindle Paperwhite

現在 KindleOasis のみ物理ボタンが搭載なので、厳密にいうと今所持している第11世代KindlePaperwhiteには物理ボタンはありません。なので3位とさせていただいています。

ですが、実は KindleOasis の方が所有期間が長いのです。2016年の KindleOasis 物理ボタンの質は圧倒的に1位だと感じています。

なぜ? ですが、2016年 KindleOasis のハードウェアとしての出来がとても良く、物理ボタンの押し心地やボタン自体の長さなど、ほぼパーフェクトといってもかもしれません。

ハードの基本設計はそのままに、レスポンス改善と記憶容量のアップデート、画面の大きさなどを改善すればそれが一番良かったはず。それほど手に馴染む設計になっていました。(なんでやめたんやろか…?)

詳細が気になる方は本ブログのレビュー記事がありますので、そちらを参照してください。

では、最後に結論です。(記事執筆の基本 - 結論からはガン無視)

結論

個人的な結論としては、人間はどんな物でも環境でもいずれ慣れてしまう生き物なので、できれば電子書籍リーダーも複数端末を持って、その時の気分によって読書する端末や、時には物理の本にしてみたりの読書環境に多様性を持たせるのが一番いいと思っています。

そうすると、日ごろの読書という行動の確率が上がるので結果的に習慣になりやすい。 これは大きなメリットだと思います。なので、予算が許すのであれば、本を読む環境に自己投資するというのが良さそうです。

「電子書籍リーダーどれか一台を選ぶとしたら?」ですが、ランキングを見ていてもわかるとおり、やはり個人の用途・要望によって変わると思います。が、それだと話が終わらないので、自分はというと、AmazonKindleシリーズなのかな。と思います。

なぜか。理由は二つあります。

  • Amazonは電子書籍市場で一番安定しているから
  • Kindle端末も安定してクオリティが高いから

です。電子書籍のメリットはデメリットでもある部分が多く、一台の端末で何千、何万の本が自由に持ち運びができる便利さがある反面、物理の本がないので所持している感覚が薄れます。

言い換えれば単に「本を読む権利」を買っているだけです。一番理想的なのは、定価で物理本を買う特典として電子書籍の読む権利を貰えること。かなり消費者目線でしか考慮していない意見ですが、それだと嬉しい。

電子書籍を購入しても万が一、「電子書籍販売サービスやめまーす」って言われると、その後の対応にもよるかもですが(電子書籍ダウンロードだけは期間決めて提供するなどだったら損はないけど)本が読めなくなってしまう可能性も無きにしもあらずです。なので、購入するならより安定してる市場が良いと考えています。ですので Amazon にする。という選択になりました。

もう一つの理由もほぼ同じです。Kindle 端末は安定してクオリティが高いし、初心者にもシンプルで使いやすいと思います。なので、今後を予想しても、新しい端末はアップデートされていくだろうし、これからも安定した端末を提供してもらえるだろうと予想できます。

なので、「電子書籍リーダー、どれ買おうかなあ・・」と検討中の方は、まず Amazon で購入して間違いはないかと思います。ただし、楽天経済圏の方はポイントの還元率を考慮すると楽天Kobo市場にしておいて良いと思います。

Booxは使い慣れた人用ですね。やっぱり。魅力的な製品なのは間違いなのですが、自分が一番買い替えているのもこの端末。常にもう一声ほしい製品である場合が多いです。カスタマイズ性が高いことだったり、汎用性の高さはピカイチですが、本を気軽に読みたいだけの人からするとちょっとニーズから外れているとも考えられます。

最後に「もうすぐ絶滅するという紙の書物について」という本がありますが、電子書籍と物理本の比較をよくされがちですが、実は両者は全く違うものであり、だからこそ紙の書物がなくなることもなければ、電子書籍という媒体もウエルカムなのである。ということが書かれています。自分も全く同意見です。

どちらにしようか、ではなく、どちらも読書体験ができ、自己の成長を促してくれるものなので、より自分のニーズにあった電子書籍リーダーを選択する手助けができたとしたらとても嬉しく思います。

長々と記事をここまで読んでいただいて、ありがとうござました。(アーニャ風)

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