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電子書籍リーダーを独断でランキング比較(Boox/Kindle/Kobo)前編

※本サイトはPR表記を含みます。

電子書籍リーダーを独断でランキング徹底比較やっていきます。対象読者として、今まさに「どの電子書籍リーダーを購入しようか迷っている」という方を主な対象としています。

比較対象機種は、当たり前ではありますが、自分が実際に現役で使用している端末、「KindleKoboBoox」の三機種で比較していきます。予備知識として、Kindle と Kobo は専用プラットフォームでしか利用できず(要は Amazon なら Amazon の電子書籍を購入したものでしか Kindle で読むことができません。楽天も同じくです)、Boox はアンドロイドベースで GooglePlay が利用できるため、機能的にはスマホに近く、アプリケーションさえあれば、ダウンロードとインストール後に利用できます。

さて、ということで比較をやっていくわけですが、ちょっと話は脱線して、2023年現在においても、やっぱり紙の本、強いです。漫画とかなら電子書籍で利用するけど、大抵「読書家」の人、また、読書についての関連本を読んでいると、大抵、紙の本で読む。という著者が多いです。最近、自分も気分によっては紙と電子書籍とで分けて読むスタイルになったのですが、確かにどちらも良い側面があると思います。

極論、楽しんで読書できれば、電子書籍であれ、紙の本であれ、どちらでもいいと思います。

自分は幼子が二人いる中、寝かしつけた後が唯一の読書時間です。自分専用の部屋もないので、暗闇で電子書籍をダークモードで読むのが日課です。(というか、少し明かりをつけて読書をしようとすると子どもがモゾモゾし始め、あまりよく眠れていない様子なので…)

とかく、「読書」という行為自体が一番大切で、紙の本であれ、電子書籍であれ、環境に合わせて一番自分にあった利便性が高いものを選ぶのがよいのではないでしょうか。

以下、自身の要望に合わせて、最適な電子書籍リーダーを選んでいただけるよう参考にしていただければ幸いでございます。

比較した電子書籍リーダー3機種

冒頭で少しお話しましたが、あらためて今回比較した電子書籍リーダーの3機種は以下になります。

  • 第11世代Kindle Paperwhite
  • 楽天Kobo Libra2
  • Boox Leaf2

もちろん、全ての機種を各メーカーから借りてレビューという、その場で使ってみてどうかレビューではありません。ガンガン現在でも利用していますので、信頼性は高いと考えていただいて良いと思います。その上で各目次で気になる比較を見ていくことで、今「電子書籍リーダー欲しいんだけど、どれがいいんかな?」という方の参考になれると思います。

では、早速見ていきましょう。

ハードウェア

まずは端末自体(ハードウェア)の比較です。ハード自体のデザインは所有欲も満たしてくれるし、実際に手にとった所感はどうか。という所の比較です。

1位: Kobo Libra2

少し悩みましたが、1位は Kobo Libra2 だと思います。現在の電子書籍リーダーのハードウェアのデザインは少し似たり寄ったりな所があって、向かう場所は同じような感じに見えます。KoboLibra2 は現行の Kindle でも同じですが防水機能があります。自分は風呂に入ってゆっくり読書ができるような時間がない(むしろ子ども達をお風呂にいれて、自分の体をきちんと洗えているのかどうかも怪しい…)ので、必要ない機能ですが、電子書籍リーダーの比較となれば、話は別です。そりゃ防水ないよりあった方がいいに決まってます。

それと、もう一つ、Kobo Libra2 を手で持つ部分なんですが、微妙にカーブを描いていて、手に馴染みやすい、持ちやすい設計がなされています。こうした細かいところに配慮があることは、長時間の読書を疲れにくくしてくれる工夫ですので、高得点ですね。

デザインも「白」と「黒」があって、好みを選ぶことができる所も◎。ただ、デメリットを挙げるとすれば、重量が他の電子書籍リーダーより重い。重さは 215g。片手で持った感想として「少し重い」。個人的には 200g 越え始めると寝ながらの片手読書は少し厳しいと感じています。

 

2位: Boox Leaf2

2位は Boox Leaf2 です。Kobo Libra2 と迷いましたが、結論としては 2位に。主観ですが、ハードウェアのデザインに飽きがこないです。Boox Leaf2 も Kobo Libra2 と同じで、「白」と「黒」バージョンを選ぶことが可能です。Boox の場合、白と黒のバージョンにはハード的に仕様の違いがある点に注意です。

端的に言えば、白は Eink パネルにカバーガラスがついておらず、傷が黒よりも付きやすいです。その分、画質は鮮明。黒はカバーガラスがついており、傷がつきにくいといったそれぞれのメリットの違いがあります

詳しくは、こちらで解説しているので、気になる方は読んでいただけると良いと思います。

自分は現在「白」を利用していますが、ほぼ、Libra2 とデザインも変わらず Eink パネル部分が少し凹みがあって、本らしさを感じることができます。パネルも少しザラつきがあって、触ると気持ちがいいのが気に入っています。

Boox Leaf2 は防水機能はついていませんが、何より注目すべき点は「圧倒的に軽い」です(白: 170g、黒: 185g)。なんせ薄くて軽い。「寝ながらゆっくりと本読みたいんだよねー」という方にはうってつけの一品となっております。

 

3位: Kindle Paperwhite

コスパを考慮すれば、品質は十分なのですが、やはり、物理ボタンがついていない、良くも悪くも当たり障りのないデザインといったところでしょうか。

ですが、防水機能もあるし、とてもお手軽で使いやすいです。2016年の KindleOASIS が個人的に神機だと思っていますが、現在は最新の KindlePaperwhite で一旦落ち着いています。(単に KindleOASIS の最新機種が出ないからなんだけど)ド安定、コスパを考慮するなら KindlePaperwhite になるかなと思います。

 

ユーザーインターフェース

ユーザーインターフェースとは、ここでは主にユーザビリティ的に使いやすいのか、使いにくいのか。そのあたりの比較としています。

1位: Kobo Libra2

悩みましたが、Kobo Libra2 がギリ1位とさせていただきました。理由は「細かい所のユーザビリティが考慮されている点」です。例えば、本を読了した時に自動で最初のページにリセットしてくれていたり(人によっては不要かもだけど。でも、最終ページ以降は存在しないわけだから、毎回最初に手動で戻すより便利)、上部をスワイプすることで、最近読んでいる3冊を多読用にすぐに切り替えることができる。そうした配慮がある点が気に入っています。

それと、「一定期間読んでいない本は「新規」として扱うかどうか」を時々尋ねられるのですが、こうした細かいアラートも好きです。こうしたアラートの類は鬱陶しく感じやすいのですが、Koboのシステムは鬱陶しくなく「へー親切だな」と思わせてくれます。

 

2位: Kindle Paperwhite

AmazonKindle は2位とします。シンプルイズベスト。一言で言い表すとそんな感じです。実際にストアとの連携も上手にできています。サンプルを読ませつつ、すぐに「ストアで購入」で購入することができる導線は非常にシンプルで、使いやすい。電子書籍市場でトップなのは納得です。

サンプルと購入済みの本、漫画をそれぞれフィルターをかけて表示させることができる点も便利だし、なにせ使用していてよくわからないなどの事は皆無と言っていいです。電子書籍リーダーを始めて購入される方も安心です。

 

3位: Boox Leaf2

3位は Boox です。Boox は Android で稼働しているので、どちらかというとスマホよりではあります。そして、プラットフォーム専用端末ではないので、汎用的な構成となり、どうしてもユーザーインターフェースが複雑になりやすいのが現状です。

すでに電子書籍リーダーを専用プラットフォームの Amazon か 楽天 のものを所有していて、さらに DMM とか honto とかも利用したいなあ、といった人向け。なので、完全初心者の方は一旦様子見しておいた方がよいかもしれません。システム的には各電子書籍アプリをダウンロード&インストールし、それを個別に最適化していく必要があります。別に設定をしていなくても利用はできるのですが、BooxLeaf2 では物理ボタンがデフォルトでは利用できなかったりするので注意が必要です。

 

ダークモード

ダークモードは自分にとって非常に重要な機能の一つ。なぜなら、子どもの寝かしつけや、寝たあとに読書をする際に光を抑えることができるからです。

いかに短い手順でダークモードを切り替えることができるか?」ということを中心にランキングにしました。

1位: Kindle Paperwhite

Kindleのダークモードがダントツに使いやすいです。なぜなら、上部を下にスワイプするだけで「ダークモード」がメインメニューに用意されており、それを選択するだけだからです。通常モードとダークモードの明るさの調整を別々でできる所も◎。不満はありません。

2位: Kobo Libra2

Koboのダークモードは少し手順が必要です。一度「歯車アイコン」をクリックした後、ダークモードメニューをチェックすることで可能になります。

自分の場合は頻繁にダークモードとデフォルトの切り替えることが多いので、毎回その手順を踏むのは面倒になってきます。今後のアップデートで Kindle のようにスワイプ一つで切り替えることができるようになることを期待しています。

画像のように、一度メニューを開き、下にスクロールした後、赤枠のダークモードの切り替えが可能です。何回も繰り返すと手間に感じる。

3位: Boox Leaf2

Booxは3位。なぜなら、色々なアプリで稼働するため、各アプリによってダークモードの変更の仕方が違うからです。なれれば良いかもしれませんが、ダークモードも一度設定するのに、文字色と背景色をそれぞれ選ぶ必要があったり、正直面倒です。

なので、ダークモードで読む必要がある場合は、基本 Kindle か Kobo 端末で本を読むようにし、Boox Leaf2 ではあんまり利用しないのが現状です。

画像 DMMブックスアプリのダークモード切替。Booxは基本的に文字色と背景色をそれぞれ選択する必要がある。毎度やるのは手間。

記憶容量

1位: Boox Leaf2

記憶容量は余裕で Boox Leaf2 が一位です。Boox Leaf2 では外部メディアの対応が可能なので、microSDで512GBまで増設できます。なので、超ヘビー電子書籍利用者でも満足できるかと思います。

すでに何度もお話していますが、Boox Leaf2 は各アプリベースで稼働するので、Kindle や Kobo などを駆使すれば、各プラットフォーム上で電子書籍をダウンロードし、本を読むことができます。なので、「容量なんて気にしないでガンガン利用していきたい!」っていう人は購入対象になるのではないでしょうか。

2位: Kobo Libra2

Kobo Libra2 は 32GB までの本を詰め込むことができます(システム容量を差し引くともう少し少ないですが)。ですが、32GBとはいえ、電子書籍はカラー漫画などでない限り、容量が大きくはなりにくいので、個人的には十分ではないかな?と感じています。32GBの割には Kobo Libra2 は値段も安く、コスパがよいです。なので2位です。

3位: Kindle Paperwhite

自分が所有している KindlePaperwhite は 8GBで 、現在は 16GB か 32GB になっているようですね。8GBでも全部使い切っていませんが。でも 32GB のバージョンになると値段も上がりますし、それでいて Kobo Libra2 のように物理ボタンはついてきません。なので、ちょっと割高感はありますね。さらに時代背景と共に、定価2000円値上げになりました…

 

ハイライトやメモ機能

1位: Kindle Paperwhite

Kindle のハイライト機能、めっちゃ使いやすいです。タップ精度もよいです。最近ようやく本の読み方が、少しだけ上達した気がしていて、読んだ本をブログにもアウトプットの一環として残していますが、物理本のように汚す必要はなく、ガシガシハイライトできる所が気に入っています。

ハイライトをした後は、「メモとハイライト」というメニューで、ハイライトリストを確認できます。リンクになっているので、その箇所へ移動できるのも〇。

何より、Kindleが一番良いと思った箇所は、「次のハイライトへのアクセスがしやすい所」です。ハイライトリストが多い場合、リンク移動した後に、リストの進捗状態が維持されているので、「その次のハイライト」へ簡単にアクセスできます。なにげにそうした「ユーザビリティの良さ」で Kindle が1位でした。

2位: Kobo Libra2

KoboLibra2 のハイライトのタップ精度は少し悪いと感じています。Kindleは自分がサッとハイライトしたい箇所をなぞると、ノンストレスでマーカーが引かれる感じなので何も問題はありません。が、Kobo はそうでない場合が多いです(具体的に言うと、先頭一文字が欠けていたりが一番多い

なので、ハイライトしなおすことが多いので、煩雑になりやすいです。途中から、少しハイライトの範囲がずれていても、箇所さえあっていれば目印になるので、まあそれでいいかと。妥協して利用している形で落ち着いています。

ハイライトリストは Kindle 同様に存在するのですが、ハイライトリンクを遷移した後に、再度リストへ遷移すると、ハイライトリストの位置が初期化され、先頭になっています。

ハイライト数が多い場合ほどスクロールして「次はどれだったかな?」と考えながら選択する必要があるので、面倒臭く感じてしまうのが欠点です。

詳細が気になる方はコチラでも解説しています。

 

3位: Boox Leaf2

BooxLeaf2 のハイライト機能は各種アプリに依存しています。なので Kindle では利用しやすいし、Kobo ではやや使いにくい。DMMも少し使いにくいです。

それと、一度ハイライトを引こうとすると、一旦ドラッグしてから、マーカーを引くという感じなります。要は操作が二段階方式になっており、正直、他に比べるとその点も使いにくい。まあ、汎用性を何よりもウリにしている製品なので、そこまで求めるのはシビア過ぎるかもしれませんが。

ハイライト機能の良さをあまり求めない人向け、気にならない人向けだと思います。

 

電子書籍リーダーランキング比較はまだ続く

ということで、現在も絶賛利用中の電子書籍リーダーの比較をしていきました。今回比較した3機種は、結構買い替えた末に選び抜いた端末なので、どれを買っても基本的に損はないかなと思っています。

記事を読むのも少し疲れたと思うので、電子書籍リーダーランキング比較は次回に続きを書きたいと思います。今回比較したカテゴリでまだどの機種にしようか迷っている方は後半も目を通して、どれが一番自分に合っていそうか検討するのも良いかもしれませんね。

追記: 電子書籍リーダーランキング比較の後編記事です。

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