LinuxのCUIコマンドは初学者にとって、一つの壁ですよね。
今では、タブレットなどで視覚的にタッチで操作を行うのが主流ですから、余計に壁を感じるかもしれません。
本記事では、実用的なLinuxOSの操作についてまとめていきます。
本記事を読むことで、以下のメリットが得られます。
- LinuxOSの操作を効率良く覚えることができる
Tabキーでコマンドを補完
まず、Tabキーで、Linuxコマンドの候補を出すことを覚えましょう。
メリットは3点あります。
- Linuxコマンドを丸暗記しなくて済む
- Linux操作が早くなる
- Linuxコマンドが存在するか確認できる
例えば、ファイルを検索する「find」コマンドを「fi」ぐらいまで頭文字を打って、Tabキーを押せば、Linuxコマンドの候補が出てきます。
下記の画像を確認してください。※わかりにくい🙇
fiだけで、沢山のコマンドがあることがわかります。
findも確認できるので、後は、そのコマンドを入力すれば良いだけです。
また、Tabキーを押して、コマンド候補がもし出てこなければ、コマンドが存在しないか、もしくは/usr/binなどにPATHが通っていないかが考えられます。
ちなみに、Linuxコマンドだけでなく、ディレクトリ名の候補や、ファイル名の候補を出すにもTabキーは役立ちます。
例えば、lsコマンドでファイル名の一覧を確認しつつ、指定したいファイル名の頭文字を打った後、Tabキーを押すことで、ファイル名を瞬時に補完してくれます。
Linuxを操作するのに、Tabキーは超絶便利なので、必ず、覚えるようにしましょう。
十字キー上下でコマンド履歴を遡る
LinuxOSを操作していると、繰り返し使用するコマンドや、オプションを含めた、長いコマンドがあります。
何度も同じコマンドを打つのは非効率です。その解決に、十字キーの上を押すことで、コマンドの履歴を遡ることができます。
また、十字キーの下で逆に進むことができます。
文書で理解するよりも、簡単な操作なので、いくつかLinuxコマンドを実行した後、十字キーの上下を押してみてください。
実際触ってみる方が、直観的に理解できると思います。
historyコマンドを使用することで、何度も十字キーを押すことなく、コマンド履歴の一覧を表示させることができます。
一覧の先頭に履歴番号が表示されるので、「!番号」と打てば、その指定した番号のコマンドが実行されます。
ちなみに僕は、historyコマンドを使用する頻度より、十字キーコマンドでバババッと打って実行してく方が多いですね。
しばらく、意識しながら使用してみて、自分のやりやすいように使用するのが一番だと思います。
基本的にCtrl + c で処理停止
僕が、昔によくやりがちだったのは、catコマンドでログファイルを出力してしまい、想定外に行数が多くて、「おおおー!?」っと、びっくりして、よく「Ctrl + c」で停止していました。
なので、今は、tailコマンドで表示する行数を指定して、表示する様にはしていますが、基本的にLinuxコマンドの処理停止はCtrl + cだと覚えておけばOKです。
対話型処理の場合も大体、キャンセルしたいなと感じたら、Ctrl + c を押せばよいと覚えておきましょう。
viの最低限の使い方
Linuxを操作することは、各サーバーのコンフィグファイルなどを編集することが、多くあります。
viコマンドでファイルを開き、編集、保存してファイルを閉じる。
そして、設定を反映するために、serviceコマンドなどでサーバーの再起動をする、などの一連の操作があります。
viの最低限の操作方法は以下になります。
- Iキーで「インサートモード」(文字入力ができる)
- 十字キーでカーソル移動
- Escキーでインサートモードを抜ける
- 「:wq」で保存
- 何か操作を間違えた場合は「:q!」で保存せずに終了
位を覚えておけば、最低限の操作はできます。
余裕が出てこれば、ファイル内検索の仕方も覚えておくと便利です。
- 「/検索したい文字列」
- Nキーで次を検索
で、検索もできますから、ファイルの操作もこれで、怖くありません。
exitコマンドでログアウト
これも、Linuxを覚えたての頃にやりがちなのですが、Linuxでの作業終了の際に、SSH接続しているTeratermなどのSSHクライアントの画面閉じるで、ぶつ切りしてしまうことがあります。
この操作は、サーバーに対して、何かトラブルがあるかもしれないので、キチンとexitコマンドを使用して、SSH接続を終了するように心がけましょう。
安心は一つでも多い方が良いです。
最後に
今回取り上げた、LinuxのCUI操作の仕方は、実務において、頻繁に利用します。
なので、一度覚えると、繰り返し使用するものですから、身に付くのは早いと思います。
CUIに抵抗があっても、誰でも最初は腰が重いものなので、大丈夫です。
一度、やってしまえば、簡単ですよ。
ですが、いきなり本番環境のサーバーをさわるのは良くないので、VirtualBoxなどの仮想サーバーを立てて、ガチャガチャ好きなようにコマンド打ちまくってOSを壊すのもアリだと思います。