そんな疑問にお応えします。
僕は実際に未経験からWEBエンジニアに転職を成功させ、2社目で年収が2.5倍になりました。
WEBエンジニアの道を選ぶまで
まず、僕のWEBエンジニアという職業を選択するまでの道のりです。最初からIT業界へ行こうとは考えていませんでした。
最初から「やりたいことは何か」が明確な人は幸せですよね。僕も実は明確な目標があって「やりたいことがない」という人に対し不思議に感じていた方です。
「なんで、やりたいことがないんだろうな。。?」と感じていました。
青春時代も過ぎ、30という年齢がチラホラ見え始めた頃、ふと、将来に不安を感じるようになりました。
ただ、何をやれば良いのかわからない。
この時期に「やりたいことがない」という人の気持ちがようやく理解できるようになりました。
そこで色んな事にチャレンジしてみました。とりあえず行動するしかないと。
結果、どれもしっくりこず、職歴には書けないですが、3日や1か月で、
「やってみましたが、違うと感じました。わがままを言っているので給与はいただきません。すみません。」
と壁にぶち当たる毎日でした。
もう少し冷静に考えて、目的を持って職に就かなければいけないなと考えるようになりました。
今までは自分の得意なスキルで結果を出してきた。それならいっそ苦手な事で成果を上げること、スキルを身に付けることがないかと考え始めました。
当時、コンピューターで音楽を作ることに挑戦していたのですが、5年間努力し続けても上手くできず「完全に才能がない」と悟っていました。
そこでふと、コンピューターの事が頭をよぎり、少しでも自分がやってきたことのつながりで仕事を探そうと思いました。
早速、ハローワークへ向かい、求人検索をしました。条件は「とりあえず近く、未経験OK」であることでした。
ぼやっとしてますが、志望動機なんてそんなもん。
面接を受け「とりあえず来てみたら?」とその場で面接をパスし、WEBエンジニアとしての道が開けました。
とりあえず行動。行動。これが大事です。
最初は我慢の連続
入社したは良いものの、右も左わかりません。
ただ、幸いだったのは、同じ日に同じ歳の仲間が入社していたので、一緒に課題に取り組むことができたのはラッキーでした。
わからない事だらけで、深夜まで働くことも多かったです。
もちろんサービス残業。
実際は成果が出せないので働けてないですが、僕の場合、サービス残業も当然のように我慢しなければいけませんでした。
業務内容は当時の社長からお題をいただき、それを開発していくという機会をいただきました。
最初は「掲示板」だったのですが、開発環境の構築もままならず、突然DBも設計し、コーディング含め、大変壁にぶち当たっていたことを思い出します。
当時、僕が感じた我慢リストです。
- サービス残業は自分が未熟なため致し方ないという気持ち
- WEB開発の会議についていけないのがもどかしい
- 「役に立っていない」という責任感からのストレス
- 一つの小さな問題を解くだけで一日を潰す辛さ
- 精神が不安定なため、疑心暗鬼に陥りやすい
ざっとこれぐらいはありました。
ですが、ある日から「何か違うことで役に立つ事があるはず」という様に考え始めました。
そして、徹底してムードメーカーになってやろうと考え、人間関係の結束を強くしていきました。
WEB開発業務で力になれない時期は、違うことで会社に貢献できないかを考える。
基本的に教えてもらう姿勢はNG
人間関係を築いていく中で、幸い「何がわからないのかわからない」のに対し、付き合ってくれた仲間がいました。今でも感謝しています。
ただ、大切だと思うのは「わからないことに対し最初から教えてもらう姿勢はNG」だということです。
とりあえず自己解決のために検索する(ググる)力を養うことは本当に大切です。
その上、IT特有の専門用語が羅列されているので、やはり頭は混乱します。
それでもわからない言葉を検索していく。
そこまでして初めて、
「何を達成したくて、どの段階まで進んで、結果どうしたいのか」
ということを明確にして聞くようにしていました。
最初は右も左もわからなくて当然です。
ですが、ビジネスをしている以上、まずは自己完結の意識は強く持たなければいけません。
初任給手取り13万
初任給は手取りで13万でした。当時30歳ぐらいです。
世間からすると大分と屈辱的な環境かもしれません。ですが、普通に暮らせば生きていける金額。僕は嬉しかったです。
まずは、未経験からWEBエンジニアの実績を付けることができたことに納得すべき。
「実力をつければ必ず将来は開けていく」と考えていたので、何も不満はありませんでした。
むしろ、足を引っ張っているので「申し訳ない」という気持ちが強かったです。
感謝を忘れない。業務でお返しをする。
未経験の状態だと、IT分野では特にスキルが大事な世界です。必ず会社の足を引っ張ることになります。
その上で給与を払って、
「勉強しながら業務していいよ」
ということなのですから、そこはやっぱり感謝すべきですし、感謝を忘れてはいけません。
そこから、2年程過ぎた頃、ようやく色々な技術の点と点が結びつくようになりました。
WEBシステムとはどういったものか、サーバーの役割や、各言語の役割、ツールの使い方、簡単な設計など、システムに関する話も自然とできるようになっていきました。
社会ですから、理不尽な事もたくさんありましたが、
「今までの勉強させてもらった時間をお返しするために、業務でどうお返しすることができるか」
ということを常に念頭に置きながら仕事をしていました。
社長に生意気でしたけども、一生懸命会社が良くなる様に切磋琢磨していました。
3年後、続けたくても無理ゲーになった。2社目へ
僕は未経験からIT企業に拾ってもらい、そこで約3年半程、勤めました。
振り返れば良い仲間に囲まれ、今までで一番楽しい時間を過ごせたと思っています。
個人的には続けたかったのですが、給与の遅延が半年・未払いが半年という所でどうしても生活が苦しくなり、転職活動をせざるを得ない状況になりました。
何とか支えたかったのですが、経営のイロハのイも知らないので、やっぱり無理ゲーでした。
せいぜい会社の負担にならないように辞めることが吉だったと思います。
それで2社目に転職したのですが、そこで前職で培ってきたことが活き始めました。
WEB戦略に関する提案もできるようになり、あれよあれよと給与が毎月上がっていきました。
気が付けば前職の2.5倍の給与を頂いている状態になりました。
WEBエンジニアになって儲かるかという問いに対しては「儲かる」と言えます。
僕でも2社目で年収が2.5倍になったのですから。実体験済みです。
以下ツイートです。
未経験からWEBエンジニアの道は、結構壁が高く感じると思います。
— ふわふわしょうちゃん@WEBエンジニア/メンター (@FuwaFuwaShoChan) September 14, 2020
ですが、業務に就き、一生懸命1年以上頑張れば、次の転職では報われるケースが多いと思います。実際、僕は2社目で年収倍に増えました。
最初の1社目での年収と業務は忍耐に尽きると思います。#駆け出しエンジニアとつながりたい
一番シンドイと感じるのは最初に未経験OKの求人の内定をいただくこと。
それを頂いた上で、日々勉強と我慢と忍耐が始まるということは覚悟しておくことです。
もちろん、最低賃金でも給与を頂けることに感謝するべきです。
そして、会社を利用してスキルアップ出来たのであれば、必ずそれ以上の成果は残して会社を去るべきです。
その姿勢が、必ず次へつながるので。
「1年程経験を積んで、とっととフリーランスになれば稼げますよ。」という話は良く聞きます。
まあ、それはそれで合理的ですが、僕はその合理さは好きではありません。
「借りたものは、利息をつけて返す」
それはお金だけでなく、目に見えない価値にも意識を置くべきだと考えています。
それが社会人として身に付けるべきスキルとも言えます。
社会は基本的に「人対人」です。そういった社会人としての姿勢があれば、成果に結びつく可能性も高くなると思います。