
こんにちは。ふわふわしょうちゃんです。
以前の記事で、VirtualBoxで仮想環境の構築手順を紹介しました。
VirtualBoxのウィンドウで作業を行うには、画面切り替えや、ウィンドウ表示を手軽に変更することができません。
なので、効率的に作業を行えるように、「TeraTerm」という、SSHクライアントを用いて、安全にリモート接続し、作業をできる環境を整えたいと思います。
僕は、自宅にサーバーを置いていた時があって、よく、SSH接続して、作業をしたりしていました。
今回は、TeraTermのインストール手順と、実際の接続までをまとめてみます。
前提条件
CentOS仮想環境があること
環境がない方は、CentOS8インストール手順の紹介記事があります。
SSHクライアントTeraTermとは
まず、SSH(SecureShell)とは、暗証とか認証を用いて、安全にリモートコンピューターと通信するためのプロトコルになります。
プロトコルとは、通信規約のことです。
詳しく知りたい方は、コチラ。
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WEBエンジニアが覚えておきたいコンピューター基礎知識
続きを見る
TeraTermの役目は、SSH接続したコンピューターを効率的に作業できるように、色々な機能を提供してくれる、便利なツールです。
僕が、WEB関係の仕事を始めた当初から、TeraTermは存在していました。一番馴染みの深いツールの一つです。
VirtualBoxで仮想マシンの起動だけして、後は、TeraTermでSSH接続して作業することをオススメします。というか、そうしてください。
「あ?なんで?」
と、思われるかもしれませんが、VirtualBoxで提供されるウィンドウは、画面切り替えの際にも、いちいちホストキーを押して、切り替えたり、画面サイズを自由に変更できなかったり、とにかく不便です。
PC関係の仕事をしていくなら、とにかく効率化を目指しましょう。
では、TeraTermのインストール手順を見ていきます。
TeraTermインストール手順
TeraTermダウンロードページ
https://ja.osdn.net/projects/ttssh2/
ダウンロードページです。

RCはベータ版になるので、最新のRCがついていない正式版をダウンロードしてください。

exeファイルのリンクをクリックしてダウンロードします。
無事にダウンロードできたら、exeファイルを起動してください。
起動初期画面です。

デフォルト日本語になっているので、「OK」で次へ進みます。

「同意する」で次へ進みます。
次は、インストール先の指定です。

インストール場所は、基本デフォルトで良いと思います。
「次へ」をクリックしてください。
次は、コンポーネントの選択です。

「標準インストール」でOKです。色々と出来るようですが、基本的な機能しか使用しないので。
「次へ」で進みます。
言語の選択です。

ここも、デフォルトでOKですね。日本語が選択されているか確認だけしてください。
「次へ」で進みます。
プログラムグループの指定です。

デフォルトで良いと思いますが、ディレクトリ名を変更する必要があれば変更してください。
「次へ」で進みます。
追加タスクの選択です。

とりあえず、デスクトップだけにショートカットを作成することにします。好みで変更してください。
「次へ」で進みます。
最後にインストールの確認です。

問題なければ、「インストール」ボタンで、開始してください。

インストール終了後、すぐにSSH接続テストをしたいので、実行にチェックを入れて、「完了」ボタンを押してください。
初期起動画面です。

これでインストールは完了しました。
SSH接続してみる
早速、SSH接続テストをしてみましょう。ここから、VirtualBoxに仮想マシンがある前提です。
※仮想マシンがない方は、コチラ。
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【CentOS8】VirtualBox仮想マシンの作成と設定
続きを見る
仮想マシンを選択し、「起動」でマシンを起動してください。

起動すると、起動メニューが表示されます。

最初から選択されている方のまま、エンターでOKです。CentOS8が起動されます。
起動後、rootユーザーでログインしてください。
CentOS8インストール時では、DHCPでIPアドレスを自動割り当てにしていたので、IPアドレスが変更されている可能性があります。
正確なIPアドレスが確認できなければ、SSH接続できないので、ipコマンドで確認しましょう。
# ip addr
※#は、スーバーユーザーを指します。コマンドの一部ではないです。
と、入力後、エンターを押してください。

赤枠に表示されているのが、割り当てられているIPアドレスです。
ここは、各環境によって違うので注意してください。
現在、僕のローカル環境では「192.168.1.11」でした。
このIPアドレスを基に、SSH接続してみます。
TeraTerm画面です。

接続情報
- ホスト: 192.168.1.11
- TCPポート: 22
- サービス: SSH
デフォルトの状態で、基本OKです。
TCPポートの部分は、セキュリティ上、22でアクセスするのは、攻撃の対象になりやすいので、変更することが多いです。
ここでは、ローカル環境なので、デフォルト22のままです。
ホストを入力後、「OK」をクリックします。
始めてホストに接続する時、以下の様に、警告アラートが出ます。

「このホストをknown hostsリストに追加する」にチェックが入っているのを確認して、「続行」を押してください。
これで、同じホストの場合、次回以降の接続は警告されなくなります。
次は、ユーザー名とパスワードの入力です。

初期ログインなので、CentOSインストール時に設定した、rootユーザーとパスワードを入力します。
入力後、「OK」ボタンを押します。

無事にログインできました!
最後に
SSHクライアントを利用することで、より動作を軽量に扱う事ができ、文字サイズやフォントカラーなども自分の好みに合わせてカスタマイズできます。
これで、Linuxを勉強する際にも、より快適に行うことができます。
別の記事でも書きましたが、本来SSHをrootユーザーでログインすることは、セキュリティとして問題です。
なぜなら、もし、rootを乗っ取られた場合、サーバーを簡単に壊すことができるからです。
サーバー初期設定時に、rootでのSSH接続は禁止すべきです。覚えておきましょう。
ではでは、今回はこの辺で。