いしかわゆきさんの「書く習慣」を読みました。本書は題名通り、書く習慣を身に付けるためには、どのような視点や思考があれば書くことが大好きになるのかというのを著者の観点から述べられているものです。
いくつか、自分に落とし込んでおきたいな、と思ったものを書き残しておこうと思いました。
そもそも「書く」ことが好きなの?
「書く習慣」を読んでいて、まず「書く」ということが好きかどうか?ということを自分に問うてみました。
結論、好きかどうかと言われると、「どちらかというと好きかな」程度。別に「書くこと」で自分の承認欲求を満たしたいとも思わないし、何かしたいわけでもない。
ただ、僕は「自分」が一番充実していて、気持ちの良い時間を過ごすためにはどうしたらいいか?ということを常にどこか意識していて、それを達成するために、できるだけ体にも心にも良いと思えるリズムを身に付けたい、という願望があります。
その過程に「書く」ことも一部含まれていて、インプット・アウトプットを意識しているというのはあります。
著者のいしかわゆきさんは突然親の都合?で海外に移住ことになり、環境的になれない辛い状況下で、自分で自分の居場所を作るために日々ブログに自分の気持ちを述べていくなかで、人生が切り開かれていきました。
それを読んでいくと、書くことの素晴らしさや、インターネットの凄さ、みたいなものはやっぱり感じることができますね。
自分の感じたことをそのまま書けばいい
「書く習慣」の中で、だれでも「自分のことを知ってほしい」「自分語りをしたい」という気持ちは持っているもの、と説きます。
(説きます、が文章的にあってるかどうかは別として)
まあ、そりゃそうですよね。みんな、自分がやっぱり一番良い意味でかわいいものだし、一番大切にすべき存在だと思います。自分が幸せである上でないと、人のためになんてなれないのが現実だと思う。
で、著者は書く習慣を身につけるためには、ちまたでいう「読者視点を常に意識して」というのを完全に無視して「自分語り」を多いにしましょうね。ということを言われています。
このあたり、自分もどこかブログにしても、型にはまった形にしないと読んでもらえないとか、ブログを勉強していくなかで、その他大勢のあたり障りのない記事になっているかも、と感じました。
確かに「自分語り」の縛りを開放してしまえば、ブログを書く時でも、1つ気にする事柄が減るし、「自由でいいんだ」という気持ちが良い方向へ向かうと感じることができれば、それが自分のブログを読んでもらえる一つのきっかけになればいいなと思いました。
「自分語り」のさじ加減
ただし、「自分語り」にもさじ加減があると思っていて、なんでもかんでも「ジブンガージブンガー」だと、人は基本的に人のことなんてどうでもいいし、それが「しらんがな」につながり、二度とサイトを訪れることもなくなるだろうな、と思います。
著者は「自分語り」をしていく上で、感じたことをそのまま文章にするからこそ、独自の記事が生まれ、そこから共感を呼び、面白い記事につながると話しています。
「たしかに」なんですが、このあたりのさじ加減は難しいでしょうね。もっと感覚的に熟達しなければ、そのさじ加減はわからないかも。と思いました。
「書く習慣」を身につけるための施策としては、自分語りをしていく縛りを開放することの重要性はわかりますが、そのままだとやっぱり誰にも読んでもらえないかも、とも思います。
特別に大変な環境、つらい状況の中での記事というものは「自分にとっては非現実的」なので、不特定多数の興味を持たれる要因になると思いますが、別に平和な人が自分語りをしたとしても、「そんなんしらんがな」なのが現実ですね。
やっぱり最後は読者視点も必要
「書く習慣」を読み進めていくと、やはり、次のステップとしては「読者視点も必要」ということです。
あくまでも、書くことを好きになるために、もっと気軽に書いていいし、それが習慣になるまで落とし込んで、日常レベルにまでもっていくことができたならば、次に読者の視点も取り入れつつ、記事作成に向き合っていけたらいいよね、という流れになっています。
あと、好き放題に書くことはトラブルの元になるから、そこは気をつけようというのも言われていますが、まあどないやねん、と若干あまのじゃく的に思いつつ、そりゃそうだわな、という気持ちになりました。
自分なりのまとめ
型に沿ったまとめなんていらん、自分なりのまとめにしておけ、というのが著者の主張なので、本記事は「自分なりのまとめ」にしてみました。
まとめの時に「いかがでしょうか?」って言うやつは、クソすぎ、絶対使うんじゃねえ、と言われてましたが、自分なりの気持ちが「いかかでしょうか?」だったら仕方ないですよねえ...とも思いつつ。(まあ、なんとでも言えるわな...)
本書は書く習慣を身につけるために、書くことのハードルをぐっと下げてくれるものだと思いました。
自分ももう少しハードルを下げて、ブログの更新頻度も上げたいと感じているし(2歳半児、早く寝てくれ...力尽きるまで遊ぶんじゃねえ..)
ブログ記事作成に対しても気持ちが楽になる一冊だと思います。