そうですね。確かに「スキルが身に付くからいい」とか良く聞きますけど、実際はキツい面もある時はあります。 僕の経験を通して、話していきます。
業務時間が長い
まずは、業務時間が長いことが第一候補として挙げられます。
WEB開発業務は、開発が滞りなく進んでいれば、定時に帰ることも可能です。
ですが、現実はそんなに甘くはありません。
例えば、開発環境の構築一つにしても、ミドルウェアのバージョンの競合で上手く動かなかったり、
環境設定の差異で見たこともないエラーが頻発していたり、どこで詰まるかわからない状態が続きます。
その都度、ググって調べて、解決して、で、またエラー。
そんなことに時間を食われていると、あっという間に定時の時間が来るというのは、日常茶飯事に起きます。
特に、駆け出しの頃は経験も少ないのですから、問題解決の糸口を探すこともままならず、
時間だけが過ぎていくことなど当たり前に起きます。
ですので、WEB開発業務は、ただプログラミングをするだけでいい、というわけでなく、
開発を行うまでの過程の段階でも、多発するトラブルと付き合っていかなければいけません。
もちろん、開発はプログラミングをするのですから、その機能を実装するために「どう実装しようか」という思考の時間も必要です。
単に今ここまで話をした時点でも、
「時間がかかりそう」
と感じませんか?
はい、実際かかります。
ですので、未経験からWEB開発会社に就職した時点で、
「ある程度は業務時間が長くなっても致し方ない」のは、
覚悟しておいた方が無難です。
新卒の方は、会社が未来に成果を上げる人材として期待し、教育を含めて、面倒を見てくれます。
ホワイトな企業は定時で上がらせてもらえるかもしれません。
僕の経験上では、ホワイト環境はなかったのが実情でした。
常に勉強が必要になる【土日含む】
ちょっと大げさな見出しにしていますが、WEBエンジニア・プログラマとしてのキャリアを磨いていく上では、
「常に勉強する」
という意識は必要だと感じています。
なぜなら、僕は今までWEBエンジニアを続けて10年程経過しますが、WEB開発の工程は大分変わりました。
そして、今後も効率化を求めて、もっと早い速度で変化していくことが安易に予想できるからです。
僕はマネジメントなども含め、歳を重ねるにつれて、プログラミングをする機会が減っていますが、
開発のトレンドについての流れだけは何となく把握はしています。
おそらく、それは意識の中に「常に勉強」という言葉があるからです。
情報に対してのアンテナを張っておくことで、IT業界はどんなトレンドがあって、
今後はどうなっていきそうなのか、というのは認識しておく必要はあります。
すでに、僕の持っているスキルセットも、もう古いとも感じています。
ただ、僕の場合、業務を通して、強引に技術を使っていく方が伸びが早いのを知っているので、普段は、プライベートで開発しようという気にはなりませんが。
今は、ブログやSNSなどで情報発信をしている方が、人のためになり、自分にもプラスになっていると感じています。
駆け出しエンジニアの頃は、WEB開発業務の経験値が低いので、業務時間内であったとしても、時間が足らない現実が待ち受けています。
なので、一定の期間、具体的に言うと、
会社から依頼される業務に対し、一人で成果を上げることができる様になるまでは、
土日も含めて、勉強する時間を確保する方が良いです。
「そこまでしてやりたくないや」
と思うかもしれませんが、結局は、全て自分に対して「人的資産」となって返ってくるのですから、やらない手はないですよ。
勉強を習慣化できるようにすれば、必ず、WEBエンジニアとしてのキャリアを磨くことができることを保証します。
僕は、WEBエンジニアを始めたキッカケの一つに「苦手な事の克服」がありました。
元々苦手ですから、やはり業務で「受け身」の状態が続きました。
以下、ツイートしてます。
僕はWEBが好きで開発をやり始めた訳ではなかったので、
— ふわふわしょうちゃん@WEBエンジニア/メンター (@FuwaFuwaShoChan) September 16, 2020
最初の1年間は受け身で全く伸びなかった。
1年後、仕事してるのにスキルが身に付いていない事に気付き、危機感を感じて、自ら学ぶ姿勢の大切さを知った。
「主体性」は大切です。#駆け出しエンジニアとつながりたい#プログラミング初心者
1年程、受け身でとりあえず続けてみたのですが、
「全く成長していない」
ことに気付きました。
おそらく、心のどこかで、
「業務をしていれば自然にスキルが付いていくだろう」
という一種の他力本願に陥っていた姿勢がありました。
「これはヤバい」と感じ、それから、
「自分が不安を感じない様になるまでは、勉強しよう」
という風に決心し、土日はしばらく図書館に籠って、勉強に明け暮れた日々がありました。
もちろん、ずーっと勉強をし続けることができるぐらい、勉強好きなら申し分ないですが、
皆がそうであるわけではありません。
勉強は継続できたら良いことを念頭におきながら、本来、休みも必要です。体を壊さない程度に、WEBエンジニアとしてキャリアを築くのであれば、
勉強は継続する意識を持つこと
です。常に勉強は、捉え方で、大きな良い面でもあります。
ですが、本来、楽したい人間にとっては闇の部分でもあると考え、取り上げてみました。
興味を持てないと、やはり「苦」である。
先ほど、僕はWEB業界に入るキッカケとして「苦手なことを克服するため」でもある、と言いました。
元々は、PC関係が苦手なのですから、向き合うこと自体が苦悩なわけです。
でも、僕は過去に失敗した経験から、継続することの大切さを自覚していたので、やり続ける選択ができました。
別に「今後IT業界が伸びる」とか、そんな未来を予測できる頭脳など持ち合わせていません。
とりあえず、何らかのスキルを身に付けることの重要性には気付いていたので、それなりに興味を持つ努力をしていた状態です。
当初の自分は、もちろんプログラミングができません。
WEBエンジニアとしての初めての就業先で、先輩がカタカタとプログラミングを打つ姿をみて、
「あーなんかカッコええな」
と思うわけです。で、
「あーゆう風になって、しかも、ダンスも出来て、外も中も通用するような奴になったら、かっこええんちゃうん?」
という様に考えるようになり、自分なりに興味を持ち始めることができました。
要は、どんな理由でもいいのです。
「知的でモテそうだから」とか、「今後絶対儲かるでしょ」とか。
人間も、基本は「自己中心的な思考」「自分が一番かわいい」生き物ですから、僕は、その動機が不純だとは思いません。
※いつまでも、その思考から成長しないのはどうかとは思いますが。
WEBエンジニアとして業務を続けていく中では、絶対に上手くいかないことのオンパレードが続きます。
しかも、勉強し続けなければいけない。
そうなった時に継続できる要素としては、やっぱり「興味」がないと続かないんですね。
なので、どんな理由であったとしても、 WEB技術に興味を持てるように自分が努力してください。
好きになってください。
そうでないと、WEB業界で働くことは「苦」でしかなくなります。
スキルだけで人を図りがち【物差し】
全ての人がそうだとは言いませんが、基本的に、
WEB技術のスキルだけで人事評価をされてしまいがちになる
ということは、WEB業界の負の側面だと思います。
「スキルがない」ということは、「WEB開発が円滑にできない」ということなので、
企業としては価値がないという風にとらわれてしまっても仕方ないかもしれません。
ただ、僕たち従業員まで、
周りの人に対し、「人の物差し」をスキルで図ってしまうと、人間関係は上手くいきません。
WEB開発はチーム戦です。得意な分野もあれば不得意なものもある。それが人間です。
スーバーマンなど存在しません。
皆、仕事として「顧客満足、自身の向上」をかけて業務を行っているのです。
何よりも、コミュニケーションを大切にし、不足な技術部分があれば、補い合えるように努力していくこと。
それが、全て自分のキャリアにつながっていきます。
WEBエンジニアとしてスキルが伸びていけば、できない人に対して、スキルだけで、
その人の評価を「できない人」に決めつけがちです。
そんな、しょーもない人にならないようにしましょう。
躓くと心が折れやすい
WEBエンジニアとして初期の頃は、とにかく、
「心が折れやすい」
です。それで、大半の人が辞めていきます。
なぜ辞めるのか。それは「自分は向いていない」と感じたからです。
まあ、向く・向かないは実際ありますよ。
でも、僕が言いたいのは、
「なぜスキルが付いていない段階で向いていないことがわかるのか」
ということです。
やれるようになってみなければ、向いてるか、向いてないか判断しようがない。
WEB開発をやれるようになる前に辞めちゃう人は、僕はただ、とりあえず嫌になっちゃったんだな。と思います。
ただ、興味に通じる部分がありますが、心のどこかでWEB技術を身に付けたいという強い思いがないと、
上手くいかないことが多いので、必ず、心が折れる時がきます。
その度に立ち上がればよいのですが、その立ち上げるキッカケとして、興味であったり、執念であったりが必要な訳です。
駆け出しの頃は業務がまともに出来ないので、
「おれはできない奴だ」「私はダメな人」
と自分で自己否定をしてしまいがちです。
ストレスフルになるので、勘違いで自分という人間まで否定するようになってしまう人が多いと思います。
それがWEB業界で働いていく中での一つに闇だと考えています。
ストレスフル絶賛真っ最中の人に自己否定するな、というのは、中々難しいですが、技術に躓いてできないことと、自己否定は全く別次元です。
最初から出来る人など、この世に存在しません。
エジソンでさえ、失敗しまくりです。
ケンタッキーおじさんは65歳で起業しました。それまで不運の連続。失敗しまくりです。
もちろん僕も失敗しまくりですよ。
あなたの失敗はあなたしか見ていない。
その心の闇が襲ってきても、立ち上がって、這いつくばって継続してみましょう。
必ず、あなたにとって良い事が待ち受けてます。
土日に職場から連絡がくる
色々原因はあるのですが、業務コミュニケーションツールの普及がこの現象を呼び起こしていると思います。
コロナショックがあり、テレワークも一気に広まりました。
チャットやLINEなどのコミュニケーションツールは、いまや誰の携帯にも入っているでしょう。
業務関係で、特に上司の人から何か疑問があると、チャットやLINEにメッセージが送られてきます。
普通に考えたら嫌ですよね。
何せ心が休まらない。ですが、WEBサービスの運用や保守などをしていると、
「WEBサイトが突然見れなくなったんだけど、原因わかる?」とか、
「メール送信にエラー出てるんだけど見れる?」とか入ってきます。
話の流れ的に、調査するしかありません。 それで、
「休日も連絡くるとか、WEB業界超絶ブラックじゃん。ヤだわ。」
と思うのでしたら、やめておいた方が賢明かもしれませんね。
休日というプライベートの空間まで、入ってこられる時はあるのですから。
休日に連絡がくることも、WEB業界の闇の一つです。
ただ、本当にブラック企業なら、そうしたケースもしょっちゅうあるかもしれませんが、
通常はそんなに入っては来ません。
上司も休日なのを知っているわけですから、「悪いな」と何処か感じながら連絡してきているわけです。(多分ね。。)
ただ、WEB業界で働いていくのであれば、そうした緊急対応をせざるを得ない状況があることは知っておいた方がよいと思います。
まとめ
- 業務時間の長さは、スキルが付けば定時に帰れる環境もあるので、自己投資だと考える。
- WEB技術に興味を持つ。理由はどんな理由でもかまわない。なぜなら、上手くいかないことが多い中で、継続できる要素になるため。
- WEBスキルだけで人を判断してくる輩がいる。相手にするな。半面教師になろう。
- 駆け出しになると、上手くいかないことのオンパレード。その中で自己否定はしないこと。
- 休日に遠慮なく連絡をしてくる会社は環境を変える方がよい。緊急事態は「仕方がない」と呑み込めるようにあらかじめ考慮しておこう。