BOOK LIFE

レバレッジ・リーディング: 本田直之

※本サイトはPR表記を含みます。

レバレッジ・リーディング」読みました。端的に言うと、「とにかくビジネス書は数をこなせ!」そして、「全部読むな!読書は投資なんだから、当たりはずれを気にするな、どんどん読んで、どんどん捨てる、そして、実行する。でなければ、意味はない」そんな強い主張が垣間見れる1冊でした。

とかく、本を買うこと、読書をすることは、一番リターンの良い投資というのは、とても腑に落ちるというか、他の読書に関する本を読んでいると確かに全く同じ主張とはいわないまでも、「貧乏になった人を見たことがない」とか、「ビジネスで大きな成功を収める人で本を読んでいない人を見た事がない」とか、とかく人として成長し、立派な人物になるための行動として「読書」は欠かせないものの大きな要素の一つと言ってもよいと思います。

この本では、「1冊にかける時間は1時間で読了する」という時間を決めて本を読むという行為を著者の方は習慣にしているようでした。ただ、いきなりそんな風に気合を入れても一番大切な「継続」は人によっては無理になりそうです。

自分のペースで、読書の楽しみを感じながら読むのが一番だと個人的には思いました。何でもツラかったら意味がないし、人生は楽しむためにあるのにもったいない。

そして、本を読んだ後に大事なのはやはりアウトプットだと語られます。このあたりは10冊以上、読書に関する本を読んできても、かなりの確率で同じ主張が見られますね。この記事自体もアウトプットとしています。

著者は本のハイライト済の箇所をパソコンで入力し、そして、プリントアウトして、常に持ち歩き、そして時間の隙間に繰り返し読むことを習慣にしていました。
やはり、人間とは忘れる生き物。本当に大事にしたい、心に残し続けたい内容というものは繰り返し、身体に染み込ます必要があるのだな、と思いました。

 

以下、ハイライトです。

他人の経験を模擬体験する割安な方法

(GMO熊谷さんストーリー)
「動物と人間の違いがわかるか?」
「人間は書物を通じて、人の一生を数時間で模擬体験できる。だから、本を読め。生涯、勉強し続けなさい」

本探しは投資物件選び

(ロバート・キヨサキ)
人生に一番害のある言葉は「明日」だ。この言葉を一番多く使うのは、貧乏な人、成功しない人、不幸な人、不健康な人だ。
彼らはよく「明日からダイエットとエクササイズを始める」「明日から本を読む」などと言う。
私は明日を一度も見たことがない。
私にあるのは今日だけだ。
今日は勝者のための言葉で、明日は敗者のための言葉だ。

同じジャンルの本を徹底的に読む

その分野に関係のある本を全部注文します。すると、いろいろな人が書いた同一分野の本が、数十冊そろいます。これを集中して読んでいきます。
当然、表現は違えども内容に重複はあります。だからといって、何冊も読むのが無駄だとか、もったいないということではありません。むしろ逆で、複数の本を読むからこそ、重要なポイントがわかるのです。
つまり、どの本にも同じことが書いてあれば、それは誰もが認める重要なポイントだと判断できるのです。

ダメな本はすぐ捨てる

注意したいのが、つまらないと思ってもガマンして読み続けてしまうことです。「どうもこの本はハズレだ」と思ったら、すぐに読むのを中止してください。雪山登山と同じで、「引き返す勇気」が必要です。

レバレッジ・リーディングはそもそも読書ではありません。投資活動です。だからこのような判断が必要なのです。「捨てる」というのは、読むのをやめるという意味だけではありません。文字どおり、ゴミに出して捨てるのです。

「単なる本」を「収益を上げる資産」に変える

必ず読みながら重要なポイントに線を引き、印をつけ、ページの角を折ってください。そうすることで、「単なる本」から「収益を上げる資産」になるのです。

まず週1冊から始めよう

読書体験を積み重ねていくと、だんだん「この本のキモはここだな」というのが即座にわかるようになります。そうすれば、どうでもいいところは読まずに飛ばせるようになるからです。

第3章まとめ

本を読む前に、「この本から何を学ぶか」とはっきりさせておく。
そうすれば重要なポイントがよく目に入るし、余計なところを読まずにすむ。
一日の生活のリズムに読書を組み込む。
読書時間は意識的にとらないと、いつまでもとれない。
読む前に、「何時間以内で読む」と決める。
「まえがき」「目次」「あとがき」などに目を通し、あらかじめ本の概略をつかむ。
本のストックは切らさない。ダメ本は、さっさと読むのをやめる。
ポイントに線を引き、ページの角を折る。読みながら考えたことは、どんどん書き込む。
読むスピードは一定ではなく、緩急をつける。
読みながら自分に置き換えてシミュレーションする。

レバレッジメモの作り方

本の内容を暗記する必要はありません。わたしは線を引いた部分をパソコンに打ち込んで、メモを作ります。このメモはさまざまな本の中で自分にとって重要なポイントを集めた、いわば「究極の本」のようなものです。
それを常に持ち歩き、ちょっとしたすき間時間にパラパラめくって眺めることで頭の中に焼きつけていきます。

真に本を大事にするとは

レバレッジ・リーディングは、ポイントを絞り込んだ後、その本のエッセンスを繰り返し何度も読むことに重点を置きます。本を読み終わってからも、まだまだ読書は続くのです。エッセンスを実行してみて、「これはうまくいった」「これはちょっと自分には合わない」とか、「ここはこうすればいい」などと自分なりの解釈を加えていきます。そうやってエッセンスを脳に刻みこみ、実際に使ってみることで、本代の100倍の価値が生まれるのです。

第4章のまとめ

読書後のフォローは絶対必要。
線を引いたところを抜粋した「レバレッジメモ」を作る。
メモは常に持ち歩き、空き時間に何度も読む。
メモはパソコンで作ってプリントアウトするだけ。
メモはテーマ別、データ別、引用文に分類すると使いやすい。
基本的に一度読んだ本は、よほどの良書でない限り、もう読み返さない。
メモの内容を実践で活用し、条件反射的に行動できるようにする。

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