
「神の国 日本の食と霊性」読みました。本書を読んで、まず恐ろしく感じたのは、電子レンジの存在です(食品の水分子をマイクロ派で強制振動させ、加熱する。結果、食品の分子構造が破壊、変質状態となる模様)。
著者は電子レンジでチンはしないでほしいとのことでしたが、子育て世代、現代社会のサイクル上においても「そんなん絶対無理!!」と思っちゃいました。(というか、毎食何等かチンしてるぞ。。)
電子レンジはそれぐらい身近で便利なものであるからこそ、恐ろしい存在です。そこでさっそくヨドバシへ出かけて、「電子を使わないレンジをください!」と探しましたが、「なんやこいつ」的な目で見られ、そんなものはありません(スチームで温めもあるが、電子併用が基本)と。(そっこー影響受けるやつ)
まあ、それはさておき、本書は食に対する向き合い方、それを通して、自分の本来の生き方に気づいていくべきである、という壮大な話を伺える良書です。
美しい食は、美しい人生を彩り、運勢も上向き、当然、持続的な健康も享受することができる。
何を食べるか食べないかは、過度なストレスを生むと本末転倒だと思うので、自分が気持ちよくできる範囲で実行していければいいと個人的には思います。
日本の食文化が欧米化していくことで、現代の日本人の体のさまざまな不調や、がんなどの大病を生むようになったのも、食に対する無知さ故な部分もあるのかな、と思います(昔は欧米の食文化自体が浸透してないわけで、別に無知でも日本人の体にあった食文化しかなかった。なので、飢餓や疫病にさらされなければ、長寿だった人も多い)
グローバリズムの波にさらされるのは、別に食だけでなく、今では移民問題含め、いろんな国が高いリスクを背負っていると思います。
自国の伝統・文化を失わないよう、しっかり守りつつ、双方にメリットがあるように共生できる社会を作っていくためにはどうすればいいか、今の日本はその岐路に立たされていると思います。
少し話がズレましたが、身体に不調を感じる人、振り返れば好きなものばかり食してしまっていると感じる人は、一度立ち止まって本書を読むなり、見つめなおす良い機会かもしれません。
3: はじめに
食は、人を創ります。
食事は、身体の健康だけでなく、心の健康、思考、感性、そして心の在り方にまで深く影響を及ぼし、人生そのものを創ります。
そして、その人が、社会を創り、世界を創り、未来を創っていくのです。
12: 御食事は御神事
新しい未来の見本となるべき日出ずる国日本、神の国日本として、一から食を正していくことが、美しい世界の創出に繋がっていくと確信します。
命とは、「みこと(三九十)」とも読みます。
人間の命は、地上での身(三)を完璧な姿に成就(九)して、神(十)へと向かうために、神から授けられた大切なもの、
その命を最大限に活用するための土台の一つが、正しい食なのです。
13: 御食事は御神事
私たちの心は、細胞一つひとつに至るまで、すべてが自分で食べたもので作られています。心も、食べたものの最も精妙な波動を持つ部分で形作られていきます。
これは食事について最初に知っておくべき大切なことです。
15: 御食事は御神事
穢れの無い食べ物を摂ることによって人の本性は清められる。
本性が清められることによって、本来の自己の記憶が蘇る。
本当の自己の記憶を獲得することによって、すべての束縛と執着から超越することができる。
食は人間が肉体的レベルから精神的レベル、霊的レベルへと発展していくために必須のものと記されています。
19: 食事は神聖な護摩焚き
食事は神聖な内なる護摩焚きなのです。
身体は、神(真我)を祀る寺院として
お腹は、祭壇の中央に置かれた火壇として
食物は、護摩行で火にくべられる供物として
ハートは、供物を受け取る神の座として
食事を神聖な儀式とするのです。
24: 地球上で唯一「調理」をする生き物
加熱調理の基本は、本物の火です。
決して電子レンジでチンしてはいけません。電子レンジは、食品中の水分子をマイクロ波(1秒間に24億5千万回の波)で強制振動させることで加熱する仕組みです。
そのため、食品が本来持つ分子構造は破棄され、変質することになります。
電子レンジで調理した食物は有害成分を発生し、それを食べると体内の白血球が増加するということが研究者たちから報告されています。
それが毎日のように起きるとどうなっていくのか、長期的な影響は未知のままです。
54: 美しい波動を料理に移す心構え
食生活が正しい人でも、日々の生活の中で悪い思いを抱いていたり、自分勝手な言葉を発したり、自然の摂理に反する行動をとっていれば、それらはジャンクフード以上に生体に害を及ぼすことは
知っていただきたいと思います。
69: 動物たちの食
食べ過ぎは、自分の大切な身体への暴力行為です。
そして、身体の負担だけでなく、お財布への負担もかけて環境への負担も大きくなります。さらに、物質レベルでもエネルギーレベルにおいても、食への強い執着は心と身体を汚すということは
覚えておいた方がよいでしょう。
74: 動物たちの食
人間は、本来肉食動物ではありません。
そのため、人が必要以上に肉を食べ続けた場合、腸内細菌のバランスが乱れ、睡眠時間が増加し、身体が重くなり、脳の明晰さが低下し、細胞の修復能力の低下、そして心身の感受性が低下すると言われています。また精妙なエネルギー領域への感受性は鈍くなり、霊的能力は閉ざされます。このようなことから、日常的に瞑想したい人、直感を大切にしたい人、霊的進化を望む人は、肉食を極力避ける方が無難でしょう。
85: 日本人の腸と肉食
日本で肉食が一般的になってから、大腸がんが増えているのも決して偶然ではありません。片頭痛や気象病が急増したのも、食の欧米化と添加物などに起因するところが多いようです。
数多くの難病を治癒に導いたエドガー・ケイシーは、片頭痛の治療において「腸内の食べ物の腐敗が原因である」と言及した症例が多く、腸内洗浄を勧めて実際に治癒に導いています。
96: 大自然の一部である野菜の力
果物こそ、輸送問題の無い、国産のものを選ぶべきです。
生野菜のサラダには、亜麻仁油などを使った自家製ドレッシングをかけることがおすすめです。
肉体は、一生に渡って大切に使う乗り物です。旅行などの旅行費を捻出するために、食費を節制して安い粗悪な食品にするのでは本末転倒です。
102: 食事の基本はよく噛むこと
口の中でよく噛むという重要な作業をしっかりと行いながら楽しめるように、私たちは神様から味覚というギフトを授かりました。食べ物を最も味わえるのは、咀嚼中です。胃に入ってしまえば、もう味はわかりません。
115: 人と共存共進化する腸内細菌
カンジタ菌も消化管内に常在している菌で、普段は悪さをすることはないのですが、甘いものや添加物の多いものやパン、麺類の食べ過ぎや、抗生物質などの医療品の飲み過ぎ、過剰なストレスなどで増殖します。
このような菌は、食生活の乱れなどを警告してくれる菌群だと認識したほうが良いでしょう。
141: 何のために長生きするのか?
シッダ医学では、「人がこの世で身体を纏う目的は、地上で様々な経験を積み、魂を進化させて、大いなる存在と一つになることであり、心身を健全に保つのはその遂行のためである」としています。
142: 何のために長生きするのか?
「唯一絶対、万物の創造元である大霊が存在し、我々を念む万物はその分霊として存在する。人間が生きる目的は、大霊ともいわれる宇宙の意識を各々の魂に顕現することである。
地上に誕生した人間がまず心がけることは、人間として円満な資質を身につけて人の役に立つことである。それは霊的な成長に役立ち、愛、協調、奉仕、寛容、忍耐を基本とする資質を身につけることが出来る」。
146: 何のために長生きするのか?
真の健康とは、心が清浄で、命が輝いている状態です。
真の健康と真の人生の目的を意識して、正しい食生活を考えることがとても大切です。
207: 砂糖 本物の糖を選ぶことが肝心
日本で最も生産され、最も使われているのが、上白糖です。甘味が強く、中毒性があります。上白糖の有害性については、不自然なほどに過小評価されています。
上白糖は、糖を代謝するために体内の栄養素を消費してしまいます。このため、身体が冷えて、肩こりや頭痛、便秘、糖尿病、がんなどにも関連しているとの報告もあります。
258: 肉 現代社会の食肉事情を知る
現代社会の食肉事情は土台が歪んでしまっています。
動物の肉は、動物の意識が波動によって作られています。
現代社会では、その動物たちを尊厳ある生物として見なしていない傾向が強いのです。
無慈悲に屠殺される瞬間に彼らが放つ、強い恐怖や苦悶や怒りや悲しみといった負の波動は肉の中に残ります。私は何度か屠畜場に視察に行きましたが、動物たちが作り出す恐怖の波動と断末魔の悲鳴は、忘れることができません。
そして、これらの波動は、肉の中に残存し、その肉を摂取した人の体内に浸透していくことになります。
262: 肉 現代社会の食肉事情を知る
お釈迦様は「肉食は過罪となり、食さないところに功徳があることを知れ」と述べたことが「りょう伽経」に記録されています。
お肉は、お酒やタバコやインスタントラーメン、スナック菓子のような嗜好品と考えておくのがよいでしょう。
329: 食の節制で五感と欲望を制御する
「人の命運は食にあり」
・食事の量を節制する者は、人相が不吉でも、吉に転ずる
・過食を続ける者は、人相が吉でも、生涯に渡り心労が絶えず、晩年は凶に転ずる。
・身の程以上の美食をする者は、一生涯苦労が絶えない。
・質素な食で満足する者は、人相が貧相であっても長寿で、善い晩年をおくる。
・不規則な食生活の者は、吉から凶へ転ずる。
・酒肉を多く食する者は、生涯凶となる。
・大願成就を願うならば、美食を慎み、食を徹底して接することで成し遂げられる。
・食を節して、他人に施す者は、最高の布施を行うこととなる。人知れずに行えば、最高の陰徳となる。
348: おわりに 美しい食が美しい世界を創る
仏教では、食事で取り入れるものには4種類あること(四食)が知られています。
・段食(だんじき)
通常の食事から得られるエネルギー
・触食(そくじき)
外の世界との触れ合いの中で得られるエネルギー。
現代社会では、ここが過剰になっていますが、その大部分はジャンクフードといってよいものです。常に情報が無いと不安なのは、心が情報に翻弄されている状態です。それは、いつもだらだらとお菓子を食べているようなものです。
・意思食(いしじき)
意思から取り込むエネルギー。
夢や希望や明確な目的意識を持つことでもエネルギーを取り込むことが出来ます。
・識食(しきじき)
識別力を使って、取り込む精妙なエネルギー。