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大きく考えることの魔術: ダビッド・J・シュワルツ


大きく考えることの魔術」読みました。著者のダビッド・J・シュワルツは、ジョージア州立大学経営管理学部教授で専門分野は経営組織、マーケティング、経済、心理学と多岐にわたります。

本書は第1章から第12章までで構成されていて、約200ページ程で構成されています。各章の最後にはテーマに関するまとめが書かれていて、時間がない人はまとめを読むだけでも十分に本書の力を得ることができるようになっています。

今まで本を読んできて、本書はベスト3に入りました。それほど力強いメッセージが込められています。題名にもある通り、たしかに「魔術」です。

物事の出来事を近視眼的に捉えるのではなく、大きく捉えていくこと、また、不安や自己否定などに陥る際には大きく考えること、それらを繰り返し強調されていました。失敗も同じです。見落としやすい出来事の「気づき」を見落とさずに自身の成長へとつなげていける、そんなヒントをたくさん得ることができました。

大きく考えることの魔術」のキャッチフレーズとしても良さそうな文章がまえがきの一説にありました。

大きく考えなさい。そうすればあなたは大きく生きられるだろう。あなたは幸福の点で大きく生きられるだろう。成功の点で大きく生きられるだろう。収入の点で大きく生きられるだろう。友人の点で大きく生きられるだろう。人に尊敬される点で大きく生きられるだろう。

ちなみにこの一説は表紙カバーをめくったすぐ裏にも掲載されていました。

本書の良い所は、何よりもポジティブな力強いメッセージ。導き、そして指示されるがごとく、強い口調で信念・決意への道をいざなってくれるような語り調で、生き方の方向性を指し示してくれるところだと思います。

随所に「~なさい」という語り調であり、そのためには「こうしなさい」、という文面が本書を読み進めていく上でとても心地よく、導かれていく気持ちになりました。

各章を自身のものとしていくために、具体的な方法論が述べられているのも素晴らしいと思います。行動するために何が必要かの根拠を述べられているのは導かれていく上で必須条件だと思います。本書はそれをきちんと明示しています。

初版はなんと1970年。その後、新訂版が2004年で第九刷が2017年で発売されています。長く読み続けられているのも納得の一冊です。
最後の「人生の最も重大なときに大きく考えることの魔術を用いるには」を読むだけでも価値があります。

以下、ハイライトです。

知力を理由とする弁解癖を直す三つの方法

考える能力は、事実を記憶する能力よりもはるかに大きな価値があるということを覚えておくこと。あんた自身に次のように聞くのである。「私は自分の能力を、歴史をつくるために使っているだろうか、それとも、他人がつくった歴史を単に記録するために使っているだろうか」と。あなたの精神を、アイデアを創造し、発展させるために用いなさい。

自信を持ちなさい

行動は恐怖を治療する、ということだ。逆に、優柔不断やぐずぐずしていることは、恐怖を助長するのである。あなたの成功のルール・ブックに今すぐこれを書きとめておこう。行動は恐怖を治療する、と。

信念は創造力を解放する

自分ならできると信じることは、創造的解決への道を開く第一歩である。逆に、自分ではできないと信じることは、破壊的な考え方である。これはどんな状況にも言えることである。
あなたがそれをできると信じれば、あなたは人を好きになる方法を発見することができる。
あなたがそれをできると信じれば、あなたは問題の解決策を見つけることができる。
あなたがそれをできると信じれば、あなたは新しい家を買う方法を見つけ出せる。
信念は創造力を解放し、はばたかせてくれる。しかし、不信はブレーキの役目しかないのだ。信じなさい。そうすれば、あなたはあらゆる面で建設的に考えはじめるだろう。

偉大な人は聞くことに専念にする

その人が偉大であればあるほど、その人はあなたに話させようとする。ところが、その人が小さければ小さいほど、あなたにお説教をしようとするのである。
偉大な人は聞くことに専念する。
小人は話すことに専念する。

周囲の抑圧からどう脱出すればいいのか

次のことをよく覚えておくことだ。あなたの計画に対して、それは不可能だと言う人たちは、いつも成功しない人たちだ。よく言っても、成功という点に関しては、せいぜいごく普通の、あるいは凡庸な人たちである。このような人たちの意見を聞く必要などありはしない。マイナスになるだけなのだ。

正しい態度は何をもたらすのか

態度が、物事の相違をつくりだすのである。正しい態度のセールスマンは、ノルマの額を超過する。正しい態度の生徒は優をとる。そして正しい態度をとる人は、ほんとうに幸福な結婚生活への道を歩き始めるのである。正しい態度の人は人と上手に交わることができ、指導的な立場に立てる。正しい態度は、どのような情況においてもあなたを勝利者とするのである。

他人の協力を得るにはどうするか

成功するためには、あなたは自分が重要な存在であると感じなければならない。また、ほかの人もあなた同様、重要な存在だと感じさせてやるならば、そのことはあなたをさらに重要な存在とするだろう。

金をもうけようと思うのならサービス第一の態度をとりなさい

毎晩、少しの時間をさいて、自分に次の質問をしてみよう「どうしたら私は、期待されているよりも多くのサービスを与えることができるだろうか?」と。
サービスを第一としなさい。そうすればお金は自然と集まってくるものである。

行動する習慣を育てなさい

・心のエンジンを機械的にスタートさせなさい。精神があなたを動かすまで待たないことだ。行動し、突っこんでいけば、あなたが精神を動かすようになるだろう。
・今ということを考えなさい。明日、来週、あとでという言葉は、失敗と同義語であることが多い。
・急いで仕事にとりかかりなさい。準備に時間を浪費しないことだ。それよりも、行動を開始することだ。

5年後、10年後を見て目標をたてる

空気なしで生きた人がいないように、目標なしで成功した人もいない。生命に空気が必要なように、成功に目標は不可欠なのである。だから、行こうと思うところに、はっきりと目的を絞ることだ。大切なのは、あなたがどこにいるかとか、どこにいたかということではない。どこへ行こうとしているかということなのである。

自分自身へ投資しなさい

普通、投資というと、株とか債権とか不動産、その他の財産のことを考えるものだが、最大の、そしてもっとも価値ある投資は、自分自身への投資、つまり、精神の力と能力をつくるものを買うことである。

リーダーシップの原則第四

一人でいられない人間は、どうしても自主的な考えを避けよう避けようとする。そして時がたつにつれ、しだいに浅薄な人間になってくる。世間話やテレビなどが思考能力を奪ってしまうからだ。自主的に考えようとせず、精神の安定も失って、まちがった動きをするようになる。不幸にも、前頭部に眠っている超自然の力を用いないままになってしまうのだ。

一人にでいられないような人間になってはいけない。成功する人は、一人になることによって、その超自然の力を開発しているのだ。あなたにもそれができないわけがないのである。

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